フェーシングユニット
フェーシングユニット
困難なワークに対応
ワーク寸法・形状により旋盤のチャックでクランプが困難な場合やマシニングセンターによるコンタリング(円弧削り)が許されない場合(例:メタルコンタクトでの気密を確保するため、旋削加工と同様な送り目が必要なとき)など、ワークは回転させずに刃物を回転・移動させて切削するフェーシング加工が最適です。
豊富なラインナップ
当社では、フェーシング機能を持った専用機を 「構想」 から 「立上げ」 まで一貫してご提供いたしております。また、自社で専用機を組立てておられるエンドユーザー様(工機部)向けにフェーシングユニット単体での納入もいたしております。
オプション類
弊社のフェーシングには様々なオプション等を搭載可能です。ニーズに合った専用設計が可能です。
フェーシング加工のイメージ図
フェーシング加工のイメージは以下のようになります。
<注:左がワーク、右がフェーシングに取り付けられたツーリングになります。>
当社のフェーシングには以下の3つの特長があります。
その1. 高回転 全ストローク領域において低振動
当社のフェーシングにはバランス機構(1次・2次)を備えております。このバランス機構の採用により、高回転時における振動を抑止し、加工精度を高めます。
その2. 高剛性 切り詰めたオーバーハングによる高い切削性能
当社のフェーシングは他社のフェーシングユニットと比較して、機械主軸から刃物取付台(=スライド)までの距離(オーバーハング)を可能な限り、短く設計しております。(右図参照)このことにより、機械剛性がアップし、仕上精度・面粗度が向上します。
右図のストローク50mmは一例です。油圧(18,40mm) 、NC(50,75,100mm)の中から選択
その3. 精度・耐久性 長年の過酷な使用においても高精度を保ち続ける
1.高耐久性・耐摩耗性摺動面材(エポキシ樹脂)と焼入れ/研磨加工したスライドの組合せにより、高耐摩耗性を有しております。耐久性は鋳鉄系に対して、格段の耐久性を有しており、長年の過酷な使用下においても高精度を保ち続けます。
2.スティック・スリップ現象の回避
摺動面材(エポキシ樹脂)の特性により、直線運動や回転運動を行う摺動面に起こるスティック・スリップ現象を避けることができます。 これは、この摺動面材の摩擦係数が速度が増すに従って増加していく特性を有しているためです。(静止摩擦係数<動摩擦係数)
この特性により、微小切削送り時の製品精度に良好な結果を与えます。
【右上写真は焼入れ/研磨加工したスライドです。
【右下写真はイメージです。実際のフェーシングの摺動面材ではありません。】
フェーシング加工に適するワークの例
適用ワークとしては以下の様なものがあります。
自動車部品 ウォーターポンプ |
自動車部品 リアアクスルハウジング |
プラント部品 バルブ |
水道メーター |
フェーシング ユニット単体でのご提供
●ストロークは、 油圧(18,40mm) および NC(50,75,100mm) をご用意しております。
●16フェーシング(16RF、16NCF)に関しては、「Z軸付き」(バースライドタイプ)もしくは「Z軸なし」の2タイプから選択いただけます。